空飛ぶ車椅子社長こと加藤健一のブログ

NHK WORLD Journes in Japan 山形県南陽市

NHK_WORLD / Journeys in Japan

僕は、21歳の時に筋ジストロフィーを発病しました。全身の筋肉が次第に衰え心臓の拍動さえ弱くなる難病で、その後、自力歩行が困難となり日常的に車椅子に乗る生活に。現在も尚、病気は進行しています。最近では、手の力だけで箸を口まで運ぶことも、ペットボトルの水もストローなしでは飲むことが難しくなりました。車椅子生活になって感じたのは「諦めなくてはいけないことの多さ」人生で初めて挫折を味わいました。


当事者のひとりとして、障害の有無に関わらず、誰もが様々なことにチャレンジできる社会を作りたい。そんな熱い念いがこの活動を始める原点です。

”障害者だからできない”という固定観念を打ち破るために始めたのは”空を飛ぶこと。”2015年に地元のパラグライダースクールを運営するソアリングシステムパラグライダースクールの金井校長をはじめ、多くの方のご協力をいただき、筋ジストロフィー患者として県内初となる、車椅子によるパラグライダーのタンデムフライトに挑戦し見事成功を果たすことができました。

2015年10月5日記念すべきフライトの写真


一方で地上に戻ると、まだまだバリアを感じる場面がたくさんあります。環境のバリア、情報のバリア、そして意識のバリア。しかし現在では、障害者差別解消法や障害者雇用促進法などが整備され、少なくとも制度上では、障害者でも自ら仕事を選び、チャレンジすることができる社会に変わりつつあります。だからこそ、障害があっても様々なことにチャレンジすることは重要です。

もちろん、僕が目指す社会の実現は、そう簡単なことではないでしょう。でも、日本はこれまで何度も大きな壁を乗り越えてきました。

(時事通信の記事より転載)

東日本大震災があったあの日。多くの人がボランティア活動に参加し力を合わせることで、困難の中に希望を見出そう、このままではいけない、 震災をきっかけに新たな社会をつくりたいと願う強い思いがひとつになり、今少しづつ日本は変わり始めました。

この人を思いやる気持ちこそが、忘れかけていた日本の心として今戻りつつあるのではないでしょうか?今こそ、健常や障害とか関係なく、その垣根を超えて、多様な方が多様な生き方ができる、あたらしい社会へと変えていかなければなりません。

もちろん、制度や法律を変えるだけで 国が変わるわけではありません。 ひとりひとりの生き方が変わり、 世の中の景色が変わったとき、 本当の意味であたらしい国のかたちができる。

障害によって社会にサポートされるだけでなく、自分の能力を発揮し社会の担い手として関われる社会。また、誰もが得意、不得意があるように、其々ができることは違うという意味では、健常者も障害者も変わりません。

山形に恋する芋煮会2019

誰もが自らやりたいことを見つけ、チャンスを掴み、それにチャレンジし、一人ひとりが行動することで社会や街が、そして世界は少しずつ変わっていくと僕は信じています。

山形バリアフリービーチ大作戦2019

現在、僕達はこうしたインクルーシブな社会を目指し、大きく分けると3つの事業を行っています。

一つ目は、2014年、心のバリアフリー推進団体『Gratitude〜グラッティテュード〜』を結成しバリアフリーの啓蒙活動をスタート。心のバリアフリーの普及活動として、障害者、高齢者の方を中心とした外出促進事業として障害者等用駐車区画の整備”ブルーペイント大作戦”や”山形に恋する芋煮会”などのイベントを展開。大人気のブルーペイント大作戦は昨年からFCよる全国展開をスタート。現在は茨城、千葉、宮城、大阪などにも広がっています。

漆山小学校でのブルーペイント大作戦

二つ目は、2016年、山形県内初の『一般社団法人 山形バリアフリー観光ツアーセンター』を設立。”バリアを魅力に変える”という新しい発想で、車椅子パラグライダー体験など県内のバリアフリー観光の情報を提供。また観光・宿泊施設のバリアフリー調査、施設のバリアフリー改修アドバイス、講演やUM検定などを行い「おもてなし観光日本一を目指し」山形の観光の魅力を全世界へ発信する。

2018年デンマークからの修学旅行生の受入

三つ目は、2018年、就労継続支援B型施設『LUNA〜ルーナ〜』を立ち上げ、障害のある方やひきこもりの方々の就労支援事業を展開。日本初となる”車の軽整備”ができる設備を備え、サービス業に関わる仕事をメインに洗車&車内清掃、タイヤ・オイル交換、歯のセルフホワイトニングなどを行っている。地域に必要とされ、仲間とともに「やりがい」や「喜び」を感じられる場所を提供しています。

日本初の車の軽整備ができる就労支援事業

そして、弊社の取り組みは、全国でも高く評価され、スポーツ庁,文化庁,観光庁より、各地のスポーツや文化芸術の融合により,新たに生まれる地域の魅力を国内外に発信し,訪日外国人旅行者の増加や国内観光の活性化を図るための三庁の施策連携の取組として『スポーツ文化ツーリズムアワード2018』チャレンジ部門を受賞。

第3回スポーツ文化ツーリズムアワードの受賞式

また、第5回ジャパン・ツーリズム・アワードにおいて、国内・訪日領域 地域部門で入賞。

第52回社会貢献者表彰式典で、社会貢献支援財団の安倍昭恵会長より、表彰をしていただくなど様々な賞を受賞することができました。

こうした数々の栄誉ある賞を受賞することができたのも、日頃より活動を応援していただいている山形県をはじめ、南陽市、県旅館ホテル衛生同業組合、飲食店組合、観光施設、各関係機関、各団体の方々、スポンサー企業の皆さん、各学校関係の皆さん、地域の方々、各メディアの皆さん、そして一番身近で支えてくれている弊社のスタッフ。こうした沢山の仲間のおかげです。本当にありがとうございます。

こうした取り組みを、この度NHK_WORLD / Journeys in Japan にて全世界で放送していただくことになりました。

右から中嶋涼子さんと藤崎ミシェルさん

今回の旅の主人公は車椅子生活を送る中嶋涼子さん。旅の舞台は山形県の南陽市。歴史深い民話の里を相棒の藤崎ミシェルさんと巡る。クライマックスは車椅子でパラグライダーに挑戦!という、これまでのバリアフリーの番組とは違い、まるで一つの映画を観ているような構成になっています。

インフルエンサーの中嶋涼子さんのTwitter

芸能人の藤崎ミシェルさんのTwitter

各放送日は以下の通りです。


【海外放送】
12月3日(火)〜順次放送 世界中のNHK WORLDのチャンネル


【国内放送】
12月4日(水)NHK BS1 14時〜(再放送は、12月8日(日)16時30分〜)

詳しくはこちらから

こうした、取り組みをきっかけに、南陽市は障害の有無に関わらず誰もが住み良い街に少しづつ変わりはじめています。そして、国内外から様々な方に訪れていただいています。

このバリアフリー観光を通して、山形の人の温かさに触れ山形の魅力を皆さんに是非知ってほしい。皆さん山形にお越し下さい。きっと、山形が好きになります。

最後に、今回取材にご協力いただいたインフルエンサーの中嶋涼子さん。芸能人の藤崎ミシェルさん。取材にご協力いただいた各関係者の皆さん、そして番組企画していただいたNHKの高瀬さん、スタッフの皆さん本当にありがとうございます。

撮影にご協力頂いたスタッフの皆さん

ひとりのハートが世界を変えれらる

これからも、誰もが住みよい社会の実現に向けて挑戦を続けていきます。引き続き、熱い応援をよろしくお願いします。

空飛ぶ車椅子社長 加藤健一

【山形県のバリアフリー観光についてのお問合せ】

一社)山形バリアフリー観光ツアーセンター

山形県南陽市若狭郷屋589-2

電話 0238-20-6313

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